憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「本来なら個人情報とかもあるし、人のプライベートな事情なんて簡単に話すものではない」
それはもっともなので、なにも返せない。
話してくれないのならば、成功の可能性は落ちるかもしれないが今ある情報だけで最善の手を打つだけだ。
「でも、龍志から井ノ上さんには全部話していいと言われている。
だから、話すよ」
少し困ったように笹西弁護士は笑った。
「龍志の家族はとにかく変わっていてね。
龍志はよく、愚痴っていたよ」
笹西弁護士から聞いた話によると、龍志の父親と先妻――亡くなったお兄さんの母親は政略結婚だったそうだ。
お兄さんが十歳のときに彼女が亡くなり、愛人であった龍志の母親と結婚した。
そのとき、龍志はすでに生まれていた。
父親は愛人である龍志の母親を愛していたわけではなく、ただ単に『なにかあったときの跡取りのスペア』を作るために彼女と付き合っていた。
彼女との再婚は当然、周囲から反対されたものの、なにか問題があるわけでもないと押し切ったそうだ。
龍志の母親はとにかく我が強く、自分の思いどおりにならないとかんしゃくを起こす。
それはもっともなので、なにも返せない。
話してくれないのならば、成功の可能性は落ちるかもしれないが今ある情報だけで最善の手を打つだけだ。
「でも、龍志から井ノ上さんには全部話していいと言われている。
だから、話すよ」
少し困ったように笹西弁護士は笑った。
「龍志の家族はとにかく変わっていてね。
龍志はよく、愚痴っていたよ」
笹西弁護士から聞いた話によると、龍志の父親と先妻――亡くなったお兄さんの母親は政略結婚だったそうだ。
お兄さんが十歳のときに彼女が亡くなり、愛人であった龍志の母親と結婚した。
そのとき、龍志はすでに生まれていた。
父親は愛人である龍志の母親を愛していたわけではなく、ただ単に『なにかあったときの跡取りのスペア』を作るために彼女と付き合っていた。
彼女との再婚は当然、周囲から反対されたものの、なにか問題があるわけでもないと押し切ったそうだ。
龍志の母親はとにかく我が強く、自分の思いどおりにならないとかんしゃくを起こす。