憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
にっこりと微笑んだ彼は本当にいい男で、私に龍志がいなければ惚れていたかもしれない。
「改めて。
妊娠、おめでとう」
「ありがとうございます」
笹西さんが祝ってくれ、ほのかに頬が熱くなる。
「子供がいれば、責任を取るように要求できるからね。
龍志を取り戻すのに有利になる」
彼が頷き、ぱっと希望が湧いてきた。
けれど。
「こんなときに水を差すのはなんだけど、かなり状況は悪いみたいなんだよね」
すぐに彼の顔が厳しくなり、私の背筋が伸びた。
「亡くなったお兄さんの子供を取り上げて、お嫁さんを追い出す話は聞いてる?」
「……はい」
龍志から聞いたときは、令和の世にそんなことが許されるのかと信じられなかった。
「それに反対するために、龍志がお嫁さんと結婚すると主張しているようなんだよね……」
はぁーっと憂鬱そうなため息が笹西さんの口から落ちていく。
「アイツ、ナナがいながら他の女と結婚しようというのか」
不快そうに兄が顔を顰めたけれど。
「改めて。
妊娠、おめでとう」
「ありがとうございます」
笹西さんが祝ってくれ、ほのかに頬が熱くなる。
「子供がいれば、責任を取るように要求できるからね。
龍志を取り戻すのに有利になる」
彼が頷き、ぱっと希望が湧いてきた。
けれど。
「こんなときに水を差すのはなんだけど、かなり状況は悪いみたいなんだよね」
すぐに彼の顔が厳しくなり、私の背筋が伸びた。
「亡くなったお兄さんの子供を取り上げて、お嫁さんを追い出す話は聞いてる?」
「……はい」
龍志から聞いたときは、令和の世にそんなことが許されるのかと信じられなかった。
「それに反対するために、龍志がお嫁さんと結婚すると主張しているようなんだよね……」
はぁーっと憂鬱そうなため息が笹西さんの口から落ちていく。
「アイツ、ナナがいながら他の女と結婚しようというのか」
不快そうに兄が顔を顰めたけれど。