憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「一応、その話は聞いているので。
お兄さんの奥さんと偽装結婚すれば他の女性と結婚しないで済むし、奥さんも子供と離れないで済むからって」
「なんだそれ」
理解できないとばかりに兄が吐き捨てる。
「私は納得済みというか、納得はしていないけれど仕方ないかな、って。
お兄さんの奥さんと結婚しても、生涯愛しているのは私ひとりだって龍志は誓ってくれましたし」
そう言いつつも私以外の人間と家族になり、偽装でも幸せな家庭を築いて笑っている龍志を想像したらつらくなった。
そんな気持ちに気づかせないよう、俯きそうになる顔に耐える。
「それに私は、龍志をこの手に奪い返すんですから、関係ないです」
努めて、明るく振る舞った。
そんな私を見て、笹西さんも兄も黙っている。
「そうだね。
絶対に龍志を取り戻そう」
すぐに笹西さんが笑ってくれ、頷いた。
現在の龍志の様子についても彼は教えてくれた。
「急にお兄さんが亡くなったんで、その後を継いで現場を回しているみたいだね。
早くもお兄さんだとこうはいかなかったという声が上がっているとか」
お兄さんの奥さんと偽装結婚すれば他の女性と結婚しないで済むし、奥さんも子供と離れないで済むからって」
「なんだそれ」
理解できないとばかりに兄が吐き捨てる。
「私は納得済みというか、納得はしていないけれど仕方ないかな、って。
お兄さんの奥さんと結婚しても、生涯愛しているのは私ひとりだって龍志は誓ってくれましたし」
そう言いつつも私以外の人間と家族になり、偽装でも幸せな家庭を築いて笑っている龍志を想像したらつらくなった。
そんな気持ちに気づかせないよう、俯きそうになる顔に耐える。
「それに私は、龍志をこの手に奪い返すんですから、関係ないです」
努めて、明るく振る舞った。
そんな私を見て、笹西さんも兄も黙っている。
「そうだね。
絶対に龍志を取り戻そう」
すぐに笹西さんが笑ってくれ、頷いた。
現在の龍志の様子についても彼は教えてくれた。
「急にお兄さんが亡くなったんで、その後を継いで現場を回しているみたいだね。
早くもお兄さんだとこうはいかなかったという声が上がっているとか」