憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「間違ってないですよ。
あちらのほうが立場が上だと思っているので、こちらを待たせてなんぼなんでしょう」
おかしそうに笹西さんは笑っているが、もしかして仕事ではこんなことが日常茶飯事なんだろうか。
「ナナ、大丈夫か?
吐き気がするとかないか」
「大丈夫だよ、お兄ちゃん」
平気だという顔をしながらも、心臓はこれ以上ないほどばっくんばっくんバウンドしまくっていた。
末端から血の気が引き、指先が冷えて震える。
「心配すんな、兄ちゃんがついてる」
兄の手がそっと私の手を握り込む。
その手は冷えた私の手を優しく温めてくれてほっとした。
それに私には兄と笹西さんだけじゃなく、由姫ちゃんとCOCOKAさんもついている。
反対の手でぎゅっと御守りを握りしめた。
彼女たちが今日のために買ってきてくれた、必勝守りだ。
「お待たせしました」
もしかしてこのまま無視するつもりではないのだろうかと疑い出した頃、ようやく先方が来た。
しかし、母親らしき女性と知らない男性のふたりで、当事者である龍志がいない。
「龍志さんは?」
すぐに笹西さんが確認する。
あちらのほうが立場が上だと思っているので、こちらを待たせてなんぼなんでしょう」
おかしそうに笹西さんは笑っているが、もしかして仕事ではこんなことが日常茶飯事なんだろうか。
「ナナ、大丈夫か?
吐き気がするとかないか」
「大丈夫だよ、お兄ちゃん」
平気だという顔をしながらも、心臓はこれ以上ないほどばっくんばっくんバウンドしまくっていた。
末端から血の気が引き、指先が冷えて震える。
「心配すんな、兄ちゃんがついてる」
兄の手がそっと私の手を握り込む。
その手は冷えた私の手を優しく温めてくれてほっとした。
それに私には兄と笹西さんだけじゃなく、由姫ちゃんとCOCOKAさんもついている。
反対の手でぎゅっと御守りを握りしめた。
彼女たちが今日のために買ってきてくれた、必勝守りだ。
「お待たせしました」
もしかしてこのまま無視するつもりではないのだろうかと疑い出した頃、ようやく先方が来た。
しかし、母親らしき女性と知らない男性のふたりで、当事者である龍志がいない。
「龍志さんは?」
すぐに笹西さんが確認する。