憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「龍志さんの問題は家の問題ですからね。
代理で岡園が聞きます」
「宇佐神家の顧問弁護士をしております、岡園と申します」
すぐに初老の男性が名刺を私たちに差し出してきた。
龍志がいないのなら話なんてできない。
代理とか言っているが、彼らの言葉は龍志の気持ちではないと断言できる。
「龍志さんが……」
「井ノ上さん」
龍志がいないのなら帰ると言おうとしたが、笹西さんに止められた。
彼が静かにいけないと首を振り、座り直す。
たぶん、龍志はいないが話をしてあちらの出方をうかがう、そんなところなのだろう。
「改めまして。
こちら、依頼者の井ノ上七星さんと、そのお兄さんです」
「はじめまして」
笹西さんに紹介されて頭を下げたが、女性はそっぽを向いて完全に無視をしていた。
というか、いまだに彼女が誰なのか、自分からも岡園さんからも紹介がない。
まあ、母親で確定だけれど。
あれか、私たちには名乗る必要すらないと思っているのか。
「話は私、笹西からさせていただきます」
わかってはいたが態度の悪い母親にむっとしている私たちとは違い、笹西さんは淡々とその場を取り仕切っていく。
代理で岡園が聞きます」
「宇佐神家の顧問弁護士をしております、岡園と申します」
すぐに初老の男性が名刺を私たちに差し出してきた。
龍志がいないのなら話なんてできない。
代理とか言っているが、彼らの言葉は龍志の気持ちではないと断言できる。
「龍志さんが……」
「井ノ上さん」
龍志がいないのなら帰ると言おうとしたが、笹西さんに止められた。
彼が静かにいけないと首を振り、座り直す。
たぶん、龍志はいないが話をしてあちらの出方をうかがう、そんなところなのだろう。
「改めまして。
こちら、依頼者の井ノ上七星さんと、そのお兄さんです」
「はじめまして」
笹西さんに紹介されて頭を下げたが、女性はそっぽを向いて完全に無視をしていた。
というか、いまだに彼女が誰なのか、自分からも岡園さんからも紹介がない。
まあ、母親で確定だけれど。
あれか、私たちには名乗る必要すらないと思っているのか。
「話は私、笹西からさせていただきます」
わかってはいたが態度の悪い母親にむっとしている私たちとは違い、笹西さんは淡々とその場を取り仕切っていく。