憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「こちらの井ノ上さんは龍志さんの子供を妊娠しています。
こちら、診断書です」
笹西さんが準備してあった書類をテーブルの上へ滑らせる。
「ふん」
しかし母親は手に取るどころか一瞥だけして鼻で笑った。
代わりとでもいうのか岡園さんが受け取ったが、こちらも目を通す様子もない。
「その女がうちの龍志の子と言っているだけで、確証はありませんでしょう?」
「なんだと!」
母親が馬鹿にするようにせせら笑い、兄が怒りを露わにして立ち上がった。
「お兄ちゃん」
そっと兄の服を引っ張り、落ち着くように促す。
「わるい、ナナ」
すぐに兄はばつが悪そうに座り直した。
仕切り直すように小さく咳払いし、笹西さんが再び口を開く。
「でしたら、遺伝子検査をしましょう。
そちらが違うと自信があるのなら、検査をしたところで問題がないどころか身の潔白が証明されていいと思うのですが」
「うっ」
それにはさすがに、母親も息を詰まらせる。
「仮に龍志の子だったとしても、お金が欲しいだけでしょう?」
しかしすぐに気を取り直し、上から目線で私を見下してきた。
こちら、診断書です」
笹西さんが準備してあった書類をテーブルの上へ滑らせる。
「ふん」
しかし母親は手に取るどころか一瞥だけして鼻で笑った。
代わりとでもいうのか岡園さんが受け取ったが、こちらも目を通す様子もない。
「その女がうちの龍志の子と言っているだけで、確証はありませんでしょう?」
「なんだと!」
母親が馬鹿にするようにせせら笑い、兄が怒りを露わにして立ち上がった。
「お兄ちゃん」
そっと兄の服を引っ張り、落ち着くように促す。
「わるい、ナナ」
すぐに兄はばつが悪そうに座り直した。
仕切り直すように小さく咳払いし、笹西さんが再び口を開く。
「でしたら、遺伝子検査をしましょう。
そちらが違うと自信があるのなら、検査をしたところで問題がないどころか身の潔白が証明されていいと思うのですが」
「うっ」
それにはさすがに、母親も息を詰まらせる。
「仮に龍志の子だったとしても、お金が欲しいだけでしょう?」
しかしすぐに気を取り直し、上から目線で私を見下してきた。