憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
そう結論づけ、後ろを向きそうな気持ちを叱咤し、前を向く。
「ほら、龍志さんもそう言っているでしょ?
さっさと出ていってちょうだい」
自分は間違っていないと母親は自信満々だが、どうして龍志の気持ちに気づかないのだろう。
「いいえ。
私は龍志から結婚の承諾がもらえるまで、ここから一歩も動く気はありません」
真っ直ぐに、レンズ越しに彼の目を見据える。
龍志は決まり悪そうに目を逸らした。
「俺は――」
「下賤なあなたなど、宇佐神家の嫁にふさわしくありません!」
龍志が口を開いたものの、かまわずに母親が遮る。
「私、龍志と結婚したいとは言いましたが、宇佐神家の嫁になるとはひと言も言っていませんが?」
「……は?」
理解が追いつかないのか、母親は口も目もあんぐりと大きく開けた間抜けな顔をして私を見つめた。
「義理でもあなたを母と呼ぶのはこちらから願い下げです」
「で、でも龍志と結婚するのならば――」
「龍志には金輪際、この家とは縁を切ってもらいます。
その覚悟でここに来ました」
「あ、あなた……!」
「ほら、龍志さんもそう言っているでしょ?
さっさと出ていってちょうだい」
自分は間違っていないと母親は自信満々だが、どうして龍志の気持ちに気づかないのだろう。
「いいえ。
私は龍志から結婚の承諾がもらえるまで、ここから一歩も動く気はありません」
真っ直ぐに、レンズ越しに彼の目を見据える。
龍志は決まり悪そうに目を逸らした。
「俺は――」
「下賤なあなたなど、宇佐神家の嫁にふさわしくありません!」
龍志が口を開いたものの、かまわずに母親が遮る。
「私、龍志と結婚したいとは言いましたが、宇佐神家の嫁になるとはひと言も言っていませんが?」
「……は?」
理解が追いつかないのか、母親は口も目もあんぐりと大きく開けた間抜けな顔をして私を見つめた。
「義理でもあなたを母と呼ぶのはこちらから願い下げです」
「で、でも龍志と結婚するのならば――」
「龍志には金輪際、この家とは縁を切ってもらいます。
その覚悟でここに来ました」
「あ、あなた……!」