憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
……見られてる。
いつもの視線を感じた。
ポストに手紙が入っていたくらいだし、もうこの場所はわかっているのだ。
「気にするな。
行くぞ」
「あっ」
立ち止まっていた私とさりげなく手を繋ぎ、課長が歩き出す。
後ろからは憎々しげな視線が追ってきた。
宇佐神課長は自分の部屋には帰らず、一緒に私の部屋に入ってきた。
「ちょっと邪魔するな」
彼はベランダに出て、周囲を見渡している。
しばらく確認して、中に戻ってきた。
「下からこっち、見てる」
「ひっ」
怖くてつい、悲鳴を上げて自分の身体を抱いた。
「なあ。
なんか心当たりとかあるのか?」
「ないですよ、そんなの!
急になんか、つきまとわれるようになって……」
あの男に好かれるようなことをした覚えはない。
それどころかどこかで会った記憶すらないのだ。
「すまん」
ヒステリックに叫んだ私を落ち着けるように、課長は軽く肩を叩いた。
「でもアイツ、どっかで見た気がするんだよな……」
それはこのマンションの周辺ではないかと思ったが、課長の様子だとそうではないようだ。
「ちょっと心当たりを当たってみるわ」
いつもの視線を感じた。
ポストに手紙が入っていたくらいだし、もうこの場所はわかっているのだ。
「気にするな。
行くぞ」
「あっ」
立ち止まっていた私とさりげなく手を繋ぎ、課長が歩き出す。
後ろからは憎々しげな視線が追ってきた。
宇佐神課長は自分の部屋には帰らず、一緒に私の部屋に入ってきた。
「ちょっと邪魔するな」
彼はベランダに出て、周囲を見渡している。
しばらく確認して、中に戻ってきた。
「下からこっち、見てる」
「ひっ」
怖くてつい、悲鳴を上げて自分の身体を抱いた。
「なあ。
なんか心当たりとかあるのか?」
「ないですよ、そんなの!
急になんか、つきまとわれるようになって……」
あの男に好かれるようなことをした覚えはない。
それどころかどこかで会った記憶すらないのだ。
「すまん」
ヒステリックに叫んだ私を落ち着けるように、課長は軽く肩を叩いた。
「でもアイツ、どっかで見た気がするんだよな……」
それはこのマンションの周辺ではないかと思ったが、課長の様子だとそうではないようだ。
「ちょっと心当たりを当たってみるわ」