憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
一度外して両弦の端を摘まんで軽く振り、彼は曇りが取れるのを待っていた。
そういう動作がなんか様になっていて、イケメンって狡い。
「あー、えと。
福岡では肉うどんにごぼう天をトッピングしたのがメジャーなんですよ。
で、うどんのお供は鶏肉の入った味ご飯、で」
慌てて笑って説明する。
ここは讃岐系なので、福岡系のそういううどんはない。
しかし疲れているとき、無性に食べたくなるのは中学まで過ごした福岡の、あの懐かしいうどんなのだ。
「ふぅん。
七星って福岡出身だっけ?」
「中学まで福岡でした。
高校からは父の転勤でこちらです」
なんかひさしぶりに福岡に帰りたいな……。
そう、実家はこちらにあるが、私にとって福岡とは帰る場所なのだ。
祖父母もあちらに住んでいるし。
「そうか。
また七星のことがひとつ知れたな」
つゆを飲み干し、課長が嬉しそうににぱっと笑う。
おかげで顔が熱くなり、どんぶりを抱えてつゆを飲むフリをして隠した。
座れない程度に混んでいる電車で、宇佐神課長は私を座席端のドア前に立たせた。
自分もその前のつり革……ではなく、さらにその上のバーを掴んで立った。
そういう動作がなんか様になっていて、イケメンって狡い。
「あー、えと。
福岡では肉うどんにごぼう天をトッピングしたのがメジャーなんですよ。
で、うどんのお供は鶏肉の入った味ご飯、で」
慌てて笑って説明する。
ここは讃岐系なので、福岡系のそういううどんはない。
しかし疲れているとき、無性に食べたくなるのは中学まで過ごした福岡の、あの懐かしいうどんなのだ。
「ふぅん。
七星って福岡出身だっけ?」
「中学まで福岡でした。
高校からは父の転勤でこちらです」
なんかひさしぶりに福岡に帰りたいな……。
そう、実家はこちらにあるが、私にとって福岡とは帰る場所なのだ。
祖父母もあちらに住んでいるし。
「そうか。
また七星のことがひとつ知れたな」
つゆを飲み干し、課長が嬉しそうににぱっと笑う。
おかげで顔が熱くなり、どんぶりを抱えてつゆを飲むフリをして隠した。
座れない程度に混んでいる電車で、宇佐神課長は私を座席端のドア前に立たせた。
自分もその前のつり革……ではなく、さらにその上のバーを掴んで立った。