憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
私が浮気女でそれに逆上した彼氏に刺されそうになって……などと思われているのも腹立たしいが、私を守ろうとして巻き込まれてしまい、殺人未遂犯だと思われている宇佐神課長にはさらに申し訳ない。
早く、嫌疑を晴らさなければ。
「わかりました、連絡先を教えていただけますか」
「はい」
警察官に兄の連絡先を教える。
そのうち、近頃出ていた不審者の目撃情報と市崎が一致するのもあって一応、解放された。
「ううっ。
本当に申し訳ないです……」
交番からマンションまでの道をふたりで歩く。
交番で応急手当を受けた宇佐神課長の頬には大きなガーゼが貼られていた。
それが痛々しくて、泣きたくなる。
私のせいで彼に怪我を負わせてしまった。
しかも課長を下手すれば殺人未遂犯にしてしまうところだった。
そうならなくて本当によかった。
まだ、完全に疑いは晴れていないけれど。
「なんで七星が謝るんだ?
悪いのはアイツだろ」
それは確かにそうなのだが、それでも申し訳なさが先に立つ。
「これで一安心……とはいえないところが困るよな」
困ったように彼が笑う。
早く、嫌疑を晴らさなければ。
「わかりました、連絡先を教えていただけますか」
「はい」
警察官に兄の連絡先を教える。
そのうち、近頃出ていた不審者の目撃情報と市崎が一致するのもあって一応、解放された。
「ううっ。
本当に申し訳ないです……」
交番からマンションまでの道をふたりで歩く。
交番で応急手当を受けた宇佐神課長の頬には大きなガーゼが貼られていた。
それが痛々しくて、泣きたくなる。
私のせいで彼に怪我を負わせてしまった。
しかも課長を下手すれば殺人未遂犯にしてしまうところだった。
そうならなくて本当によかった。
まだ、完全に疑いは晴れていないけれど。
「なんで七星が謝るんだ?
悪いのはアイツだろ」
それは確かにそうなのだが、それでも申し訳なさが先に立つ。
「これで一安心……とはいえないところが困るよな」
困ったように彼が笑う。