憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
そこにはやはり、大きな絆創膏のようなものが貼られていた。
病院へ行ったら縫う必要はないが、痕になるかもしれないと言われたと課長は笑っていた。
今回はこの程度で済んだが、次は……死ぬかもしれない。
あのとき、宇佐神課長が死んだらと恐ろしいほど怖かった。
軽い怪我だとわかって、安堵から膝から崩れ落ちそうだった。
もう二度と、あんな思いはしたくない。
「大丈夫だ、俺は七星を残して死んだりしないよ」
眼鏡の向こうで目尻を下げ、困ったように彼が私の目尻を指先で拭う。
「それに二度と市崎が七星に手を出さないようにする、ちょっとした考えがあるんだ。
だから、安心していい」
私を抱きしめ、安心させるように課長は軽く背中を叩いた。
甘いけれど少しスパイシーな、セクシーな彼の香りに包まれて、気持ちは落ち着いていく。
「……はい」
最後に軽く鼻を啜り、わかったと頷いた。
宇佐神課長がなにを考えているのかわからないが、でも信じていい。
彼はそう思わせるだけ、私の信頼を勝ち取っていた。
「でもいいの?
本当に?」
なぜか心配そうに笹西さんが宇佐神課長の顔をうかがう。
病院へ行ったら縫う必要はないが、痕になるかもしれないと言われたと課長は笑っていた。
今回はこの程度で済んだが、次は……死ぬかもしれない。
あのとき、宇佐神課長が死んだらと恐ろしいほど怖かった。
軽い怪我だとわかって、安堵から膝から崩れ落ちそうだった。
もう二度と、あんな思いはしたくない。
「大丈夫だ、俺は七星を残して死んだりしないよ」
眼鏡の向こうで目尻を下げ、困ったように彼が私の目尻を指先で拭う。
「それに二度と市崎が七星に手を出さないようにする、ちょっとした考えがあるんだ。
だから、安心していい」
私を抱きしめ、安心させるように課長は軽く背中を叩いた。
甘いけれど少しスパイシーな、セクシーな彼の香りに包まれて、気持ちは落ち着いていく。
「……はい」
最後に軽く鼻を啜り、わかったと頷いた。
宇佐神課長がなにを考えているのかわからないが、でも信じていい。
彼はそう思わせるだけ、私の信頼を勝ち取っていた。
「でもいいの?
本当に?」
なぜか心配そうに笹西さんが宇佐神課長の顔をうかがう。