あきれるくらいそばにいて

そして、その日の夜。

わたしは未来の自宅のソファーで未来に寄りかかり、未来に肩を抱いてもらっていた。

「明日から、入院かぁ、、、」
「そうだな。入院期間って、俺お見舞いに行っていいのかなぁ?」
「ううん、ダメみたい。面会は両親か兄弟のみって書かれてた。」
「そっかぁ、、、じゃあ、10日間も葉月に会えないのかぁ、、、。」

わたしは未来に寄りかかったまま、未来の腰に腕を回し抱きついた。

未来はそれに応えるようにわたしを抱きしめてくれた。

「わたし、、、頑張ってくるね。」
「うん、、、」
「だから、10日間分、抱きしめて?」
「うん。それは全然構わないけど、、、抱きしめるだけでいいの?」
「えっ?」

わたしがそう言って顔を上げると、未来は優しく微笑み、わたしの額にキスをした。

「10日間分のキスは、必要ないですか?」

未来がそう言うので、わたしは照れ笑いを浮かべた。

そして、「キスは、おでこ限定ですか?」と訊いてみた。

「どこでも可能ですよ?」
「、、、じゃあ、口でもいいの?」
「当たり前じゃん。」

そう言って、未来はわたしの頬に手を触れ、わたしの唇に唇を重ねてきた。

最初は短く優しく。
次第に深く長いキスに変わり、わたしたちは10日間分のキスを交わしたのだった。

< 40 / 55 >

この作品をシェア

pagetop