あきれるくらいそばにいて

目が覚めた時には、病室の天井と蛍光灯がぼんやりと見えた。

あれ、もう終わったの?

でも意識がまだハッキリせず、フワフワして上手く身体も動かせない。

「あ、星野さん。目覚まされてましたか?」

そう言って、看護士さんが入って来た。

「手術は無事に終わりましたよ。ご気分はどうですか?気持ち悪いとかないですか?」

看護士さんの言葉にわたしは「大丈夫です。」と何とか答えた。

「今はまだ麻酔が抜けきれていないので痛みはないと思いますけど、麻酔が切れたら痛みが出てくると思います。我慢しなくて大丈夫ですから、痛み出てきたらナースコールで呼んでください。痛み止めの注射を打ちに来ますから。」

わたしはぼんやりする頭でまだよく分からないまま「分かりました。」と答えた。

しかし、その痛みとやらは、すぐにやって来た。

もう痛いという言葉じゃ足りないくらいの痛みで、痛み止めの注射を打ってもらってもほとんど効かなかった。

そして出血が多かったらしく、看護士さんがちょくちょく見に来ては、大きなナプキンみたいなシートを取り替えてくれた。

もう介護をされている気分だった。

ただただ痛みに耐えるだけの時間。

その痛みがやっとマシと思えるようになったのは、術後2日目の午後からだった。

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