あきれるくらいそばにいて

お昼休憩時間になると、未来は食堂でも相変わらず女子社員たちに囲まれていた。

わたしはというと、いつも通り自分で作ったお弁当と社内にあるコーヒーマシーンで淹れたカフェラテと共に窓際の一番端の席に座った。

そして、窓の外を眺めながら温かいカフェラテが入った紙コップを両手で包み、まだ熱いカフェラテを少しだけ飲むと、小さな溜め息をついた。

カフェラテを一度テーブルに置くと、お弁当箱を開け、白米と作り置きのおかずを詰め込んできただけのお弁当に手を付けた。

きんぴらごぼうを少しに、白米を一口頬張るが、あまり食欲がなく、すぐに箸を置いた。

最近あまり体調が良くない。
だからといって、病院に行く気にもならない。

再びカフェラテを両手で包むように持つと、少しずつ口をつけ、ぼんやりながら窓の外を眺める。

すると、突然「隣いいですか?」と声を掛けられて、ハッとして顔を上げた。

そこに立っていたのは、未来だった。

「え?う、うん。」
「ありがとう。」

そう言ってわたしの隣の椅子を引き、腰を下ろす未来。

未来は「いつもここで休憩取ってるの?」と言った。

「うん、まぁ。未来、わたしのとこなんて来て大丈夫なの?みんな未来と話したがってるんじゃないの?」

わたしがそう言うと、未来は「あんな同じ質問攻めばっかりで疲れちゃったよ。」と笑い、ふとわたしのお弁当を見ると「葉月はやっぱり自分で弁当作って持って来てるんだ。葉月、料理上手いもんな。」と言った。

< 5 / 55 >

この作品をシェア

pagetop