世界はそれを愛と呼ぶ
『……あの子が寝とるん?』
第一声が、それだった。
「え、はい。ご飯食べた後、ソファーで寝てしまったので、今は移動させて……」
『そこはどこや?』
「俺の家です。すみません。疚しい気持ちは」
『謝らんでええよ。……そんなんやなくて。いや、うん。わかった。ありがとう、相馬』
どこか感じる、不自然さ。
なんだったのかと思いつつ、言われていた通りに、大樹さんにも同じメールを送ると。
『沙耶が?相馬の家で?』
と、似たような内容が返ってきて。
余っ程、眠らない子供だったのか。─それとも。
『そうか!やっぱり、相馬の空気感が落ち着くのかな〜。ご飯の件も助かった。ありがとな』
よく分からないまま、頼まれていたとおりに、勇真さんにも転送して、これで相馬の役目は終了。
一応、寝室を覗くと、沙耶は変わらず深く眠ったままで、相馬は沙耶が眠っている間、未決裁の仕事を片付けようと、執務室に向かった。