取引婚をした彼女は執着神主の穢れなき溺愛を知る
「君はなにを想像して言ってるのかな」
「意地悪!」
プイっと横を向くと、くすりと彼が笑った。
「悪かった、君を愛するがゆえだから許してくれ」
「またそんなこと言って」
「こっちを見て」
言われて、優維はちらりと彼を見る。
まっすぐな、だけど甘さをたっぷりと含んだ目が優維を見つめる。
彼の手がそっと伸びて彼女を引き寄せ、膝に乗せるようにして唇を奪う。
結婚してから何度目の口づけかわからない。彼のキスはいつも彼女を陶酔へと誘い、酩酊させる。
社務所でなんて、いつ誰に見られるかわからないのに。神域で仕事中にキスなんて駄目なのに。
なのに背徳感がなおさら心臓をどきどきさせてしまう。
貪るようなキスを終えると、彼はさらに彼女を抱き寄せた。
「今夜……」
千景が言いかけたときだった。
どんどん、と扉が叩かれて、優維は慌てて千景から離れた。
がら、と引き戸が開いて直彦が入って来る。彼はふたりが結婚してから、社務所に入るときにノックをするようになった。
「今日も暑いなあ。明日も暑くなりそうだ」
どきっ! と心臓が大きくはねた。が、外気温のことを言っているだけだと気が付いた。
「明日は熱中症への注意を呼びかけようと話していたところです」
千景はなにごともなかったかのように穏やかな口調で言い、優維はかくかくと頷く。
「意地悪!」
プイっと横を向くと、くすりと彼が笑った。
「悪かった、君を愛するがゆえだから許してくれ」
「またそんなこと言って」
「こっちを見て」
言われて、優維はちらりと彼を見る。
まっすぐな、だけど甘さをたっぷりと含んだ目が優維を見つめる。
彼の手がそっと伸びて彼女を引き寄せ、膝に乗せるようにして唇を奪う。
結婚してから何度目の口づけかわからない。彼のキスはいつも彼女を陶酔へと誘い、酩酊させる。
社務所でなんて、いつ誰に見られるかわからないのに。神域で仕事中にキスなんて駄目なのに。
なのに背徳感がなおさら心臓をどきどきさせてしまう。
貪るようなキスを終えると、彼はさらに彼女を抱き寄せた。
「今夜……」
千景が言いかけたときだった。
どんどん、と扉が叩かれて、優維は慌てて千景から離れた。
がら、と引き戸が開いて直彦が入って来る。彼はふたりが結婚してから、社務所に入るときにノックをするようになった。
「今日も暑いなあ。明日も暑くなりそうだ」
どきっ! と心臓が大きくはねた。が、外気温のことを言っているだけだと気が付いた。
「明日は熱中症への注意を呼びかけようと話していたところです」
千景はなにごともなかったかのように穏やかな口調で言い、優維はかくかくと頷く。