だって結婚に愛はなかったと聞いたので!~離婚宣言したら旦那様の溺愛が炸裂して!?~
自分はなにを見せられているのか。こんなの放っておけばいい。
頭の片隅ではそう冷静に考えられたが、なんだかどんどん追い詰められていく気分になる。
帰ってほしいとも言えず、ひたすら弁明を続けるしかできない。
「違いますから。私が言いたかったのは、とにかくお互いの実家は関係がなくて……」
「実家は関係ないって、おば様を蔑ろにするつもり?」
なにを言っても揚げ足を取られる。
ふたりのどこか芝居がかった様子に、最初から話をこういう流れに持っていくと決めてきたのだと察せられた。
「すみませんが、今夜は和也さんが不在なんです。彼のいるときに、もう一度お話をしませんか?」
「私たちに帰れと言っているのね」
お母様が鋭く私を睨みつける。
「そうではなくて、日をあらためて……」
「ここから出ていくのは、私たちではなくあなた方ですよ。紗季さん」
「え?」
お母様はなにを言っているのかと、目を瞬かせる。
さっきまで若干大げさな言動をしていた彼女が、すっと姿勢を正して私を見すえた。
「ここは、もともと和也の家です。出ていくのは紗季さんですよ。一時はあなたが和也にふさわしいと考えて結婚を認めはしましたが、蓋を開けたらまったくなんのメリットもないんですもの。あなたには、和也と別れてもらいます」
横宮さんに視線を移すと、彼女もお母様に同意するようにうなずいた。
「それで、和也とは莉緒ちゃんと再婚させます」
「突然そんな事を言われても困ります。それに、和也さん本人の意思は確認されたのですか?」
「突然もなにも、大企業の跡取りとしては当然ですよ。いかに会社に利益をもたらす縁をつなぐか。それを見込んであなたを認めたというのに、紗季さんでは春野グループとの架け橋になれなかったでしょ? それに、家のことすらままならないようだし」
再び室内を見回されて、苦々しい気持ちになる。
「莉緒ちゃんなら、あちらのお母様から家事ができるようにしっかり仕込まれているの。和也だって、こんなかわいい子が毎日労わってくれたら気分がいいわよ。やっぱり会社としてしてのメリットも大事だけど、家を守ってくれるのも重要だって、莉緒ちゃんを見ていて私も反省したわ」
私が働くことまで批判されるのは我慢ならない。
頭の片隅ではそう冷静に考えられたが、なんだかどんどん追い詰められていく気分になる。
帰ってほしいとも言えず、ひたすら弁明を続けるしかできない。
「違いますから。私が言いたかったのは、とにかくお互いの実家は関係がなくて……」
「実家は関係ないって、おば様を蔑ろにするつもり?」
なにを言っても揚げ足を取られる。
ふたりのどこか芝居がかった様子に、最初から話をこういう流れに持っていくと決めてきたのだと察せられた。
「すみませんが、今夜は和也さんが不在なんです。彼のいるときに、もう一度お話をしませんか?」
「私たちに帰れと言っているのね」
お母様が鋭く私を睨みつける。
「そうではなくて、日をあらためて……」
「ここから出ていくのは、私たちではなくあなた方ですよ。紗季さん」
「え?」
お母様はなにを言っているのかと、目を瞬かせる。
さっきまで若干大げさな言動をしていた彼女が、すっと姿勢を正して私を見すえた。
「ここは、もともと和也の家です。出ていくのは紗季さんですよ。一時はあなたが和也にふさわしいと考えて結婚を認めはしましたが、蓋を開けたらまったくなんのメリットもないんですもの。あなたには、和也と別れてもらいます」
横宮さんに視線を移すと、彼女もお母様に同意するようにうなずいた。
「それで、和也とは莉緒ちゃんと再婚させます」
「突然そんな事を言われても困ります。それに、和也さん本人の意思は確認されたのですか?」
「突然もなにも、大企業の跡取りとしては当然ですよ。いかに会社に利益をもたらす縁をつなぐか。それを見込んであなたを認めたというのに、紗季さんでは春野グループとの架け橋になれなかったでしょ? それに、家のことすらままならないようだし」
再び室内を見回されて、苦々しい気持ちになる。
「莉緒ちゃんなら、あちらのお母様から家事ができるようにしっかり仕込まれているの。和也だって、こんなかわいい子が毎日労わってくれたら気分がいいわよ。やっぱり会社としてしてのメリットも大事だけど、家を守ってくれるのも重要だって、莉緒ちゃんを見ていて私も反省したわ」
私が働くことまで批判されるのは我慢ならない。