だって結婚に愛はなかったと聞いたので!~離婚宣言したら旦那様の溺愛が炸裂して!?~
「――黒い生地に、ネイビーの細かな柄が入った和装用の生地なんだけどね。色が近い二色だからよく見ないと柄がわからなくて、隠れたオシャレって感じがすごくよくて」
食事をしながら、仕事の出来事を語って聞かせる。
「それでね、今日それを使ったかちっとしたロングスカートが仕上がってきたの! 上部はタイトで、裾はこうフレアになっていて」
形状をなんとか伝えようと、両手でスカートのラインを描いてみせる。
和也さんとは無関係な業種の話だというのに、興味深そうにうなずきながら聞いてくれるからつい饒舌になる。
「デザイン画を見たときから絶対にいいって確信してたんだけど、これが本当にかっこよくて」
「へえ。紗季がそこまで言うのなら、話題を集めそうだな」
相変わらず私が話している頻度が圧倒的に多い。でも彼が私の話を聞きたいと言ってくれるから、これでいいのだと思う。
「そうだ。兄さんから、金曜のことで連絡があったから」
話に区切りがつき、そう言えばと思い出す。
「ああ。紗季の都合は大丈夫そうか?」
「定時で上がれるはず。よく考えたら私、身内なのにあのレストランで食事をしたのって一回しかなかったの。だからすっごく楽しみ!」
予約がなかなか取れないレストランでせっかく食事ができるのだから、楽しまなければ損だ。
食事をしながら、仕事の出来事を語って聞かせる。
「それでね、今日それを使ったかちっとしたロングスカートが仕上がってきたの! 上部はタイトで、裾はこうフレアになっていて」
形状をなんとか伝えようと、両手でスカートのラインを描いてみせる。
和也さんとは無関係な業種の話だというのに、興味深そうにうなずきながら聞いてくれるからつい饒舌になる。
「デザイン画を見たときから絶対にいいって確信してたんだけど、これが本当にかっこよくて」
「へえ。紗季がそこまで言うのなら、話題を集めそうだな」
相変わらず私が話している頻度が圧倒的に多い。でも彼が私の話を聞きたいと言ってくれるから、これでいいのだと思う。
「そうだ。兄さんから、金曜のことで連絡があったから」
話に区切りがつき、そう言えばと思い出す。
「ああ。紗季の都合は大丈夫そうか?」
「定時で上がれるはず。よく考えたら私、身内なのにあのレストランで食事をしたのって一回しかなかったの。だからすっごく楽しみ!」
予約がなかなか取れないレストランでせっかく食事ができるのだから、楽しまなければ損だ。