すべての愛を君だけに。
歩ちゃんに…。
好きだからだなんて、ずっと歩ちゃんが好きで沙織先生と一緒にいるところを見てそれが嫌で帰りました。
そんなこと言えるわけない。
どうしよう、帰る言い訳を考えようか、それとも逃げてしまおうか。
放課後までいろいろ考えたけど結局答えは出なかった。
帰りのHRも終わって次々に帰ってい生徒がいる中、椅子に座ったままのわたし。
「雨?望月先生のところ、一緒に行こうか?」
帰る用意をしてカバンを肩にかけて言うなーちゃんに笑いかける。
HRが終わった後、そのまま歩ちゃんに連れていかれるかと思ったけど何も無く歩ちゃんは教室を出ていった。
「大丈夫だよ!多分昨日のことだと思うし!」
「そう?ちゃんと明日も来てよ」
「わかった!また明日ね」