すべての愛を君だけに。
後ろから声をかけられ振り返ると、3人組の大学生っぽい男の人達が立っていた。
知らない人達…。
この人たちの方が絶対年上なのに呼び止める時にお姉さんって…。
「ねえ、今暇?」
「え?いえ、暇じゃないです」
わたしに声をかけたのはきっとこの人、さっきと声が一緒だ。
金髪がもう伸びてプリン頭がすごく目立つ。
この人の左右にも同じ歳くらいの男性がいる。
にやにやしてわたしを見ているのが、すごく嫌な気持ち。
「1人で居るんだから暇なんでしょ、俺らに校舎の中案内してよ」
「え、いや…」
「まあまあ、冷たいこと言わずに」
プリン頭の男の人がわたしの背後に回る。