すべての愛を君だけに。

午後になってからも忙しさは変わらず。


教室中がてんやわんやしている。






「雨ー!休憩だよー!」


「長かった…」






なーちゃんからの声でどっと疲れを実感する。


絶対明日筋肉痛だ…。
腰に手を当てて摩る。






「雨…おばあちゃんみたいだからそれやめな?」


「だって痛いんだもん…」


「それよりっ、雨を連れていきたいところがあるの!」






嬉しそうな顔をしてそういうなーちゃん。


連れていきたい場所…どこだろ。


わたしの後ろに回り、両肩に両手を置いて誘導するように歩き出す。


...連れてこられたのは同じ階の3つ隣の教室。


ここって、慶くんのクラス?


< 157 / 393 >

この作品をシェア

pagetop