すべての愛を君だけに。
午後になってからも忙しさは変わらず。
教室中がてんやわんやしている。
「雨ー!休憩だよー!」
「長かった…」
なーちゃんからの声でどっと疲れを実感する。
絶対明日筋肉痛だ…。
腰に手を当てて摩る。
「雨…おばあちゃんみたいだからそれやめな?」
「だって痛いんだもん…」
「それよりっ、雨を連れていきたいところがあるの!」
嬉しそうな顔をしてそういうなーちゃん。
連れていきたい場所…どこだろ。
わたしの後ろに回り、両肩に両手を置いて誘導するように歩き出す。
...連れてこられたのは同じ階の3つ隣の教室。
ここって、慶くんのクラス?