すべての愛を君だけに。
「そのペン、ずっとそこに入れてんの?」
「あ、これ?ずっとここ入れてるよ」
制服の胸ポケットにさしているのは、歩ちゃんに貰った歩ちゃんのペン。
筆箱に入れとくのはなんだかもったいないから、ここに入れておくことに。
なんだか勇気貰える気がするし、勉強も…出来るような気がする!
わたしの大切なお守り。
「雨」
「んー?」
ずっと名前で呼んで欲しいって思ってた。
さらっといつの間にか歩ちゃんが名前で呼んでくれるようになってる。
優しくて、低くて、大好きな歩ちゃんの声。
呼ばれる度にどきどきしちゃう。