すべての愛を君だけに。

『そう…ちょっと話があるの』


「俺はいつでも大丈夫だけど」


『じゃあ今度の週末、家行っていい?』


「了解」


『また連絡するね』






そう言って通話が切れる。


話したいこと…。
別れ話に応じる…話じゃなさそうだな。


何度断られても雨と居るために話し合わないといけない。


もう一度ちゃんと伝えよう。


でも思わぬタイミングの電話で疲れた。


それにもう少しで雨と。
……考えるのやめよう。


リビングに戻るとソファーに座ったままの雨を後ろから手を回して抱き締める。






「わっ…びっくりしたっ」


「充電中」


< 275 / 393 >

この作品をシェア

pagetop