すべての愛を君だけに。
さよならの告白

頭が痛いで目が覚めた。
最悪すぎる…


頭を手で押えながら体を起こす。


床に落ちている白いワンピースを見て昨日のことは夢なんかじゃなくて現実だって思い知らされる。


家に帰ってきて…お風呂なんてはいる元気なくて。
とりあえず着替えてベッドに入った。


…あまり寝れなかった。


頭の中でずっと歩ちゃんと沙織先生のことを考えては
苦しくて苦しくて、ずっと泣いていた。


しばらく会いたくない…。


どんな顔して会えばいいのかもうわからない。


今までどんな顔してたんだろ、わたし。






「…あ、学校…」






昨日は夏休み最終日。
ということは今日は始業式。


ベッドサイドに置いている時計を見る。
午前9時20分。


< 94 / 393 >

この作品をシェア

pagetop