すべての愛を君だけに。

完全に遅刻。
今から行っても遅刻。


…今日はいっか。


始業式だけだし、午前中で終わるし。









歩ちゃんに、会わなくて済むし…。

「…っ」









今まで1度も学校休んだことなんて無い。


学校に行けば歩ちゃんに必ず会えるから。


だから頑張って歩ちゃんがいる高校に入学して、毎日ちゃんと登校してたのにな…。


学校、もう行きたくない。


昨日のこと、歩ちゃんのこと
…まだ、歩ちゃんが好きって思ってる自分がいること。


頭の中もうぐちゃぐちゃでまた涙が溢れる。


起こした体をベッドに戻して、枕に顔を埋める。


思いっきり声を出して泣いた。


いつか
ちゃんとこの思いを受け止めれるのかな。


よく時間がなんでも解決するって言うけど。


そんな日が来るなんて考えられない。


だってこんなに苦しくて、消えてしまいたい。


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