すべての愛を君だけに。

次の日の朝、起きた時に休もうか…すごく迷ったけど歩ちゃんが家に来るかもしれないって思ったら学校で会う方がマシという結論に至った。


体は少しだるくて重い。


あの日、濡れてるのにちゃんと拭かなかったからなのか、ご飯食べてないからなのかよくわからない。


でも食べ物が喉を通らない。


いつも歩ちゃんに会えるからってルンルンな通学路も歩くだけで辛い。


学校に近づく度に胸が締め付けられる思いがして…やっとの思いでたどり着いたのに。






「歩せんせーい!おはよー!」


「おはようございますな」






何人かの先生に混ざって校門で挨拶をしている歩ちゃんの姿。


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