すべての愛を君だけに。
最悪…
そう思うわたしと
今日もスーツ姿かっこいいなと思うわたしがいる。
スラッとしててモデルさんみたいに背が高い。
胸が高鳴って痛い。
ここまで来たのに足が進まない。
なんで今日に限って校門に立ってるの…
自分で行くって決めてきたのに迷ってしまう。
校舎の方を向いていた歩ちゃんがこっちを見て…目と目が合う。
わたしの顔を見るなり目を見開いて、わたしの方を歩いてくる。
…やっぱり、来るんじゃなかった。
泣きそうになるのをぐっと抑える。
「比嘉、昨日どうした?」
心配した顔、優しい声。
いつも通り、何も変わらない
いつもと違うのはわたしだけ。
その事がまた苦しくて、嫌で。