迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「だって、橙吾さんの身に、なにか起きる可能性もあるでしょう?」

 私だって考えなかったわけではない。遊園地と両親の事故に消防士の仕事を重ねて考え、胸がざわついたのは一回や二回だけではない。

 それでも私は、起きてもいないことに不安になってダメになってしまうより、橙吾さんと一緒にいて乗り越える努力をし続けたい。

「返す言葉もないです。でも、桃花さんを幸せにするのは俺の役目でありたいし、これから先どんなことがあっても、守り抜きたいと思っています」

 まるでプロポーズの台詞みたいだ。勝手にそう解釈している浮かれた自分が恥ずかしいのと、率直に嬉しいのとでむず痒い。

 安心させようとしっかりと言葉を選んでいるし、そういう一面からも頼もしさを感じる。
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