迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「よかった。本気で焦った」

 いつも堂々とした彼らしからぬ発言にびっくりする。

「え、そうなの?」

「お姉さんには認めてもらいたいだろう」

 意外な一面に胸がきゅんとする。

「そっか、ありがとう」

 橙吾さんが甘さを含んだ優しい笑顔を見せたので、ドキドキと鼓動が走って顔がにやついた。誤魔化そうと湯呑を持ったところで視線を感じ、隣を向くと姉が仏のような笑みを浮かべている。

 温かい空間だ。大事な人たちと一緒に食べるご飯は、いつもの何百倍も美味しかった。

 また近いうちに会おうと約束をして姉と別れ、橙吾さんのマンションへ移動した。

「今日は本当にありがとう」

 話せて肩の荷が下りた。

「俺も桃花に話しておきたいことがある」

 リビングのソファに座っている私に、橙吾さんはキッチンカウンター越しに話しかけた。ひと息つこうと珈琲を入れてくれている。

 改まった切り出し方に、なんだろうと緊張が走った。
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