幽霊姫は止まれない!
ローザの説明通りなら、今のオスキャルは自身に愛を乞うているだけですぐに落ち着くという。現に以前惚れ薬を飲んだというローザは、確かにナルシスト気味ではあるがコミュニケーションに不審な点はなく、日常を送れているようだ。きっとオスキャルもすぐに元通りになる。その時の彼の心の一番がオスキャル自身に埋め尽くされているとはしても、私たちの関係には何ひとつ影響はないだろう。私たちはただの主君と護衛騎士の関係なのだ。
(そうよ、別に悪いことなんて何もないわ。むしろ考えようによっては有事の際のオスキャルの生存率が上がるってことだし、むしろいいまであるじゃない)
悪くない。むしろこれでいい。薬で作られた感情だが、それが解けずに一生ものならその想いもいつか本物になるかもしれない。何も問題なんてないと私も理解した。けど。
「と、解くにはどうしたらいいのかしら?」
鏡の中の自分に愛を囁くオスキャルを見つめながら、気付けば私はそんなことを口走っていた。
「解毒薬くらいあるでしょう? それ、欲しいのだけど」
「あら。どうして? 彼はあと十分もすれば幸せになるはずよ、唯一の愛を手に入れて」
(そうよ、別に悪いことなんて何もないわ。むしろ考えようによっては有事の際のオスキャルの生存率が上がるってことだし、むしろいいまであるじゃない)
悪くない。むしろこれでいい。薬で作られた感情だが、それが解けずに一生ものならその想いもいつか本物になるかもしれない。何も問題なんてないと私も理解した。けど。
「と、解くにはどうしたらいいのかしら?」
鏡の中の自分に愛を囁くオスキャルを見つめながら、気付けば私はそんなことを口走っていた。
「解毒薬くらいあるでしょう? それ、欲しいのだけど」
「あら。どうして? 彼はあと十分もすれば幸せになるはずよ、唯一の愛を手に入れて」