幽霊姫は止まれない!
第五十四話 それが私の推理と答え
「まぁ、娼婦として生きてきたからこそ聖女として覚醒する前の情報は何も出ませんでしたし、聖女とは言えないのかなーとは思ってましたけど。でも、預言も嘘なんですか? 預言された内容、外的要因ではどうしようもないぎっくり腰だったんですよね」
「預言内容が信じさせるにはしょぼすぎる……という理由ではないわよ?」
不思議そうな顔のオスキャルをじろりと睨むと、どうやら図星だったようでわざとらしく口笛を吹いた。
まさか、誤魔化す時に本当に口笛を吹く人間が本当にいるだなんて。それも私のすぐそばに。
そんな彼に苦笑しつつ、私は改めて口を開いた。
「娼婦ってのはお姉様たちが魔力を使って調べたことで、そもそも聖女の経歴が出ないのよ」
「はぁ」
オスキャルも自分でそう言っていたでしょ、というと一拍間を置いた後ハッとした顔をした。
王太子妃になるかもしれないのだ。王家でももちろん経歴などを調べる。
聖女であれば幼いころからその能力の片鱗を見出され教会に引き取られるか、突然覚醒したとしてもそれまでどこで何をしているかはわかるだろう。
だが、何故か出なかったのだ。
「預言内容が信じさせるにはしょぼすぎる……という理由ではないわよ?」
不思議そうな顔のオスキャルをじろりと睨むと、どうやら図星だったようでわざとらしく口笛を吹いた。
まさか、誤魔化す時に本当に口笛を吹く人間が本当にいるだなんて。それも私のすぐそばに。
そんな彼に苦笑しつつ、私は改めて口を開いた。
「娼婦ってのはお姉様たちが魔力を使って調べたことで、そもそも聖女の経歴が出ないのよ」
「はぁ」
オスキャルも自分でそう言っていたでしょ、というと一拍間を置いた後ハッとした顔をした。
王太子妃になるかもしれないのだ。王家でももちろん経歴などを調べる。
聖女であれば幼いころからその能力の片鱗を見出され教会に引き取られるか、突然覚醒したとしてもそれまでどこで何をしているかはわかるだろう。
だが、何故か出なかったのだ。