幽霊姫は止まれない!
「それだけお姉様にとって、運命の出会いってやつだったんじゃないかしら」
「運命の、ですか?」

 にんまりと笑みを作った私に、小首を傾げてきょとんとしたオスキャル。そんな可愛い夫の頬にちゅっと口づけると、オスキャルの頬が一瞬で朱く染まった。結婚し、ちゃっかり子供まで設けたくせにどこかまだ初心な反応する彼に吹き出してしまう。

 こういうところが相変わらず可愛くて、そしてこういうところが大好きなのだ。

「そう、運命。オスキャルの運命は私でしょ?」
「それはもちろん!」
「私の運命も、ずっと昔から貴方だったわ」

 初めて出会った、あの日から。
だから。


 ――忘れないで。
 貴方は私が選んだ唯一よ。

 そして私も、貴方が選んだ唯一なんだから。
< 641 / 641 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない

総文字数/69,864

恋愛(純愛)161ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
三十歳目前の漫画家である入沢みのり(ペンネーム・澤みのり)は、三度目の連載にこのままでは打ち切りを宣告されるというまさに崖っぷちに立たされていた。 彼女の漫画の欠点は、ヒーローが完全無欠過ぎることだと主張する担当編集。 そして担当から漫画のヒーローのモデルにするため『スパダリなのに欠点がある』という弁護士・村地高尚を紹介される。 初対面のふたりは相性最悪! けれど、苛立ちをお酒に向け互いに飲みまくった結果、なんと気付けばワンナイトしてしまっていた!? しかも話を聞けば襲った側はなんと自分自身。 これはもう出頭するしかない、と嘆くみのりに、なんと高尚が交際を申し込んできて……?
表紙を見る 表紙を閉じる
その日トレイシーは焦っていた。 なんと両親が借金を残し蒸発してしまったのである。 しかも使用人に払う給料まで持ち逃げをして! 「でも大丈夫、私には『はわわ』があるんだから!」 ──はわわとは、すべてを解決する魔法の呪文なのである。 その呪文を唱えながら少しでも条件のいい令息と既成事実を作り、借金と使用人たちの給料だけでも稼いでやる! そんな決意をしたヒロインを見つめるのは……?
娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる

総文字数/146,900

ファンタジー308ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
娼館・ライッツの人気No.1であるアマリリス。 娼婦である彼女の最大の秘密は処女である事···! “べ、別に守りたくて守ってた訳じゃないのにぃ~ッッ!” そんな彼女の前に客として現れたのは、この国の“英雄”こと魔法騎士のシャルだった。 彼女の純潔が何故か守られていた理由を彼女自身の魔法だと気付いたシャルは、自分に魔法をかけてくれと頼んできて···?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop