幽霊姫は止まれない!
「それだけお姉様にとって、運命の出会いってやつだったんじゃないかしら」
「運命の、ですか?」

 にんまりと笑みを作った私に、小首を傾げてきょとんとしたオスキャル。そんな可愛い夫の頬にちゅっと口づけると、オスキャルの頬が一瞬で朱く染まった。結婚し、ちゃっかり子供まで設けたくせにどこかまだ初心な反応する彼に吹き出してしまう。

 こういうところが相変わらず可愛くて、そしてこういうところが大好きなのだ。

「そう、運命。オスキャルの運命は私でしょ?」
「それはもちろん!」
「私の運命も、ずっと昔から貴方だったわ」

 初めて出会った、あの日から。
だから。


 ――忘れないで。
 貴方は私が選んだ唯一よ。

 そして私も、貴方が選んだ唯一なんだから。
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