BaD
気づけば回りは真っ暗になり、自分がどこに立っているかすら分からなくなっていた。


「どこに行ったの?出てきてよ!」


心細くなり大声で彼女を呼んだ。
その声とかぶるように彼女のモノではない、か細い声が聞こえてきた。

「何して遊ぶ?」

僕は恐怖のあまりその場から動くことが出来なくなっていた。

声を上げることすら出来ない。

それとは正反対に、彼女のモノと思われる足音が、ぼくの方へ走ってきた。

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