裏社会の私と表社会の貴方との境界線
決意
「もう説明しなくても脳内では基本情報を理解できているはずなので、前置きは飛ばします。それで、天界には有名な双子がいるんです。それが今回の重要人物、シルヴァ様とソル様です」
「その双子と僕達に、どんな関係があるの?」
紺凪の質問に、レイはチラッと彼を見て間を置いた。
それからゆっくりと口を開き。
「あなた方の近くにいるんですよ。この場の全員が知っている人物です」
そうレイは言った。
その時、レイが一体誰のことを言っているのかわかってしまった。
私は少し寒気がした。
この勘が当たっているなら…本当にまずい状況にいる。
「カレン様はお気づきになったのでは?」
「…ええ。サク・メアの中に双子のどちらかの魂が入ってるってことでしょ?」
「ご名答」
そう、レイはそれが言いたかったのだ。
おそらくサクは神下ろしをされていて、天界での記憶がないかわりに能力が使える。
それに入っている魂のランクが上位の黄泉神となると、私たちの勝ち目がほぼゼロに等しくなる。
もともとサクが人間離れした身体能力を持っていたのも、神下ろしの影響だったのかも。
「サク様には、弟シルヴァ様の魂が入っています。ちなみに、天界での記憶もあります」
「えっ!?じゃあ、神下ろしじゃないってこと…?」
神下ろしをしたら記憶を失うはずなのに…。
これは、能力を使って暴れないようにするために黄泉様が作ったものだ。
違反は許されない。
「ソル様と魂が繋がっているからです。神下ろしというのは、天界に魂の残らない状態を言います」
「あ…そっか…」
「ちょっと待てよ〜」
「話がむずすぎんだけど」
他のみんなは一生懸命ついてきているけど、ユウと千智は理解力の問題ね。
仕方ない。
「神下ろしで記憶がなくなるのには、原因があるのよ。神下ろしでは自分の魂ごと人間の体に入れるのよ。そうしたら、天界にあった魂はどこに行く?」
「う〜ん…。あっ!人間界に来て天界にはなくなる!」
ユウが答えるよりも先に、千智の方が答えてしまった。
「ええ、そうよ。だから、逆にいうと魂が残っていれば神下ろしをしていないと捉えられてしまうの。だから、一部の魂が天界にある彼は記憶を保たれてしまうというわけ」
「なるほど…?」
理解してるのかは不安だ。
まあ、きっと大丈夫だとは思うけど。
「ユウなら大丈夫だよ。話を続けて」
ツキのその言葉を信じて、レイに指示をした。
「わかりました。といっても、それだけです。黄泉神であるシルヴァ様に、あなた達が勝てるわけがないんです」
「…レイ」
「はい、なんでしょう」
勝ち目がないなら、勝てるよう策を練るだけ。
レイはきっとそのことも見越していたのだろう。
「協力してちょうだい。もちろん、貴女の出す条件は飲むわ。私は、瑠璃華と羅華を助けたいの!」
私の気持ちに揺るぎはなかった。
それを見て、本気だとわかったのか彼女は笑った。
「なら、作戦中は私の指示通りに動いてください。作戦が終わるまで、私の言うことは絶対です」
妙に絶対という言葉を強く言ったことから、きっと何かを命令する気なんだろうとわかった。
でも、ただそれだけだ。
私もこの気持ちが変わることなんてないの。
「ちょっと待てよ、もしサクに華恋が殺されたらどうすんだよ」
「そうだよ。任務にはないことをやったら、雨晴ボスもなんて言うか…。今の立場を失うかもしれないんだよ?リスクが高すぎる」
「そんなのどうだっていいわ」
私が表情を歪ませたことに、ふたりは驚きを見せた。
きっと普段こういう表情を見せないからなんだろう。
「私の妹と弟…それに、ユウやツキも傷つけた。どうしても許せないの。こんな狂った世界、終わらせるのよ」
涙を流しながら言った私に、みんな苦しそうにした。
どうしてそんな顔をするのだろう。
私にはその理由がどうしてもわからなかった。
「その双子と僕達に、どんな関係があるの?」
紺凪の質問に、レイはチラッと彼を見て間を置いた。
それからゆっくりと口を開き。
「あなた方の近くにいるんですよ。この場の全員が知っている人物です」
そうレイは言った。
その時、レイが一体誰のことを言っているのかわかってしまった。
私は少し寒気がした。
この勘が当たっているなら…本当にまずい状況にいる。
「カレン様はお気づきになったのでは?」
「…ええ。サク・メアの中に双子のどちらかの魂が入ってるってことでしょ?」
「ご名答」
そう、レイはそれが言いたかったのだ。
おそらくサクは神下ろしをされていて、天界での記憶がないかわりに能力が使える。
それに入っている魂のランクが上位の黄泉神となると、私たちの勝ち目がほぼゼロに等しくなる。
もともとサクが人間離れした身体能力を持っていたのも、神下ろしの影響だったのかも。
「サク様には、弟シルヴァ様の魂が入っています。ちなみに、天界での記憶もあります」
「えっ!?じゃあ、神下ろしじゃないってこと…?」
神下ろしをしたら記憶を失うはずなのに…。
これは、能力を使って暴れないようにするために黄泉様が作ったものだ。
違反は許されない。
「ソル様と魂が繋がっているからです。神下ろしというのは、天界に魂の残らない状態を言います」
「あ…そっか…」
「ちょっと待てよ〜」
「話がむずすぎんだけど」
他のみんなは一生懸命ついてきているけど、ユウと千智は理解力の問題ね。
仕方ない。
「神下ろしで記憶がなくなるのには、原因があるのよ。神下ろしでは自分の魂ごと人間の体に入れるのよ。そうしたら、天界にあった魂はどこに行く?」
「う〜ん…。あっ!人間界に来て天界にはなくなる!」
ユウが答えるよりも先に、千智の方が答えてしまった。
「ええ、そうよ。だから、逆にいうと魂が残っていれば神下ろしをしていないと捉えられてしまうの。だから、一部の魂が天界にある彼は記憶を保たれてしまうというわけ」
「なるほど…?」
理解してるのかは不安だ。
まあ、きっと大丈夫だとは思うけど。
「ユウなら大丈夫だよ。話を続けて」
ツキのその言葉を信じて、レイに指示をした。
「わかりました。といっても、それだけです。黄泉神であるシルヴァ様に、あなた達が勝てるわけがないんです」
「…レイ」
「はい、なんでしょう」
勝ち目がないなら、勝てるよう策を練るだけ。
レイはきっとそのことも見越していたのだろう。
「協力してちょうだい。もちろん、貴女の出す条件は飲むわ。私は、瑠璃華と羅華を助けたいの!」
私の気持ちに揺るぎはなかった。
それを見て、本気だとわかったのか彼女は笑った。
「なら、作戦中は私の指示通りに動いてください。作戦が終わるまで、私の言うことは絶対です」
妙に絶対という言葉を強く言ったことから、きっと何かを命令する気なんだろうとわかった。
でも、ただそれだけだ。
私もこの気持ちが変わることなんてないの。
「ちょっと待てよ、もしサクに華恋が殺されたらどうすんだよ」
「そうだよ。任務にはないことをやったら、雨晴ボスもなんて言うか…。今の立場を失うかもしれないんだよ?リスクが高すぎる」
「そんなのどうだっていいわ」
私が表情を歪ませたことに、ふたりは驚きを見せた。
きっと普段こういう表情を見せないからなんだろう。
「私の妹と弟…それに、ユウやツキも傷つけた。どうしても許せないの。こんな狂った世界、終わらせるのよ」
涙を流しながら言った私に、みんな苦しそうにした。
どうしてそんな顔をするのだろう。
私にはその理由がどうしてもわからなかった。