裏社会の私と表社会の貴方との境界線
神々の呪い
奴ら
私の使い魔である麒麟のアルモニを送らせて1週間が経ったが、いまだに報告はなし。
今メア家がどんな状況なのかも全く分からない。
レイからも連絡がないから、何もできずにいる。
他の6人は情報収集をしている。
ちなみに、羅華の体調もよくなり今はいつも通り生活している。
やっぱり人間の体はもろいから、瑠璃華や私みたいな再生力はもたない。
仕方ないけどね。
「雨晴ー?」
「え、あ…何かしら」
今は昼休み、久しぶりに2人で空き教室で食事をしてる。
ぼーっとしていて、真白に話しかけられても気がつかなかった。
こんなことなかなかないんだけど。
「最近上の空じゃない?何かあった?」
何かあったかと聞かれたら、もちろんいろんなことがあったけれど真白に話せることじゃない。
「何もないわ」
いつものように作り笑いでそう答える。
でも、真白は納得していないみたい。
「ふーん。誤魔化すんだ?」
「別に…真白に話せることじゃないからよ」
そう言って、私はそっぽを向いた。
真白はしばらくジーと私を見てから、口を開いた。
「僕を疑うのはもうやめたの?」
「え…?」
“疑う”…つまり、私が真白を警戒していたのがバレていたということ。
やっぱり真白は一般人じゃないかもしれない。
「分かってて近づいていたの?」
「さー、どうでしょう?まあ、僕は全部最初から気がついていたけどね。君がマフィアだってこともね」
真白はそう言って人差し指を私の唇に当てた。
そんなことよりも、マフィアだと気がつかれていたことに驚いている。
「貴方やっぱり真聖…」
「しー。それ以上、僕に踏み込まない方がいいよ?君も奴らに狙われる」
真白は私の言葉を遮って、耳元でそう言った。
奴ら?
一体真白はなんのことを言っているの?
なんとか言葉を出そうとするけど、何も出てこない。
不思議なくらいの静寂が訪れたせいなのかもしれない。
その後真白は何も言わずに、教室から出て行ってしまった。
すると、すぐに体が動くようになった。
一体なんだったのか。
ーーーーー
その日の夜会議が終わった後、私はみんなに話をしたいと言った。
そう、真白の言っていたあの言葉の意味を知りたかった。
「どうしたの〜?」
「えっと……その、任務が終わったわ」
「任務っていうと…真聖ノアのことが分かったってこと?」
私はツキのその言葉にゆっくりとうなずいた。
それを見て、みんなが顔を見合わせる。
「それってあの探偵一家のことだよね?誰だったの?」
「…真白斗亜よ。本人から聞いたから間違いない」
実際に口には出さなかったけど、彼はその視線で自分の存在を明かしてくれた。
なぜそうしたのか。
それはきっと、真白が言っていた“奴ら”が関係あるのだろう。
「真白は自分に踏み込むな、奴らに狙われると言ったの。千智と紺凪は何か知ってる?」
親友の2人なら何か知っていると期待したが、そんなわけがなかった。
だって2人は、真白が探偵一家であることを知らなかったのだから。
「僕達にも分からないな…。真聖家に何があったのかも公開されてないでしょ?」
そう、全てが未知の真聖家。
家族全員が謎の奇病で死亡したと言われており、一族の残りはいない。
そして、その事実は表社会は混乱を起こした。
いないとされていたその生き残りが、真白斗亜ということだろう。
彼のことも調べなければいけないかもしれない。
今メア家がどんな状況なのかも全く分からない。
レイからも連絡がないから、何もできずにいる。
他の6人は情報収集をしている。
ちなみに、羅華の体調もよくなり今はいつも通り生活している。
やっぱり人間の体はもろいから、瑠璃華や私みたいな再生力はもたない。
仕方ないけどね。
「雨晴ー?」
「え、あ…何かしら」
今は昼休み、久しぶりに2人で空き教室で食事をしてる。
ぼーっとしていて、真白に話しかけられても気がつかなかった。
こんなことなかなかないんだけど。
「最近上の空じゃない?何かあった?」
何かあったかと聞かれたら、もちろんいろんなことがあったけれど真白に話せることじゃない。
「何もないわ」
いつものように作り笑いでそう答える。
でも、真白は納得していないみたい。
「ふーん。誤魔化すんだ?」
「別に…真白に話せることじゃないからよ」
そう言って、私はそっぽを向いた。
真白はしばらくジーと私を見てから、口を開いた。
「僕を疑うのはもうやめたの?」
「え…?」
“疑う”…つまり、私が真白を警戒していたのがバレていたということ。
やっぱり真白は一般人じゃないかもしれない。
「分かってて近づいていたの?」
「さー、どうでしょう?まあ、僕は全部最初から気がついていたけどね。君がマフィアだってこともね」
真白はそう言って人差し指を私の唇に当てた。
そんなことよりも、マフィアだと気がつかれていたことに驚いている。
「貴方やっぱり真聖…」
「しー。それ以上、僕に踏み込まない方がいいよ?君も奴らに狙われる」
真白は私の言葉を遮って、耳元でそう言った。
奴ら?
一体真白はなんのことを言っているの?
なんとか言葉を出そうとするけど、何も出てこない。
不思議なくらいの静寂が訪れたせいなのかもしれない。
その後真白は何も言わずに、教室から出て行ってしまった。
すると、すぐに体が動くようになった。
一体なんだったのか。
ーーーーー
その日の夜会議が終わった後、私はみんなに話をしたいと言った。
そう、真白の言っていたあの言葉の意味を知りたかった。
「どうしたの〜?」
「えっと……その、任務が終わったわ」
「任務っていうと…真聖ノアのことが分かったってこと?」
私はツキのその言葉にゆっくりとうなずいた。
それを見て、みんなが顔を見合わせる。
「それってあの探偵一家のことだよね?誰だったの?」
「…真白斗亜よ。本人から聞いたから間違いない」
実際に口には出さなかったけど、彼はその視線で自分の存在を明かしてくれた。
なぜそうしたのか。
それはきっと、真白が言っていた“奴ら”が関係あるのだろう。
「真白は自分に踏み込むな、奴らに狙われると言ったの。千智と紺凪は何か知ってる?」
親友の2人なら何か知っていると期待したが、そんなわけがなかった。
だって2人は、真白が探偵一家であることを知らなかったのだから。
「僕達にも分からないな…。真聖家に何があったのかも公開されてないでしょ?」
そう、全てが未知の真聖家。
家族全員が謎の奇病で死亡したと言われており、一族の残りはいない。
そして、その事実は表社会は混乱を起こした。
いないとされていたその生き残りが、真白斗亜ということだろう。
彼のことも調べなければいけないかもしれない。