ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
この能力が治療に使えるなんて、考えたことなかった。


「ええ。例えば覚醒した能力をを使えば、麻酔をしなくても痛みなしで治療ができるんじゃない?」


こんなこと、考えたことすらなかった。


私が自分で能力のことを“悪”だと決めつけていたのかも。


華恋ちゃんはいつも私の光だ。


考えなかった可能性を導き出してくれる、一番星のように明るい存在。


「ふふっ私ってば、最っ高の親友を持ったみたい…!」


そう言って、私は華恋ちゃんに抱きついた。


華恋ちゃんから香るローズの香りが、私を優しく包んでくれた。


「そうね、そう言ってもらえてうれしいわ」


華恋ちゃんが笑ってくれたことに、私の胸はポカポカとした。
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