ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
自己紹介の順番は華恋ちゃん、私、三葉さん、美琴ちゃん、昊乃さんだ。


華恋ちゃん以外の4人は、邪魔にならないようステージの端に移動をする。


そして、ステージ下のみんなの視線が華恋ちゃんに集まる。


「みなさんごきげんよう。普通科1年1組の雨晴華恋よ。昔からよくリーダーなどをしてきたので、その経験を今度は夢色学園生徒会メンバーとして頑張っていきたいと思っているわ。どうぞよろしくお願いします」


落ち着いた冷静な態度でいる華恋ちゃんに私は、憧れるなーと思った。


礼をする姿も様になっていて美しかった。


華恋ちゃんが私達とは反対へ移動するのを見て、私はステージの真ん中へと足を向かわせた。


次は私の番。


大丈夫…華恋ちゃんみたいにはできないけど、経験はあるから。


実は私は、中学3年間生徒会を美琴ちゃんとやってきた。


だから人前で何かを話したり、スピーチをしたりすることは今までも沢山やってきた。


指定位置に立ち、一瞬止まって生徒達の様子を見る。


そして、「大丈夫、頑張れ」と自分で応援する。


先程華恋ちゃんがやっていたように一歩前に出て、礼をする。
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