ヴァンパイアに狙われています！〜運命は危険な出会い〜
「みなさん、こんにちは！普通科1年1組の恋星夢乃といいます。私は中学の頃からやってきた生徒会活動を活かして、このメンバーと共に学園のために頑張りたいです！」


自分の話を真剣に聞いてくれる人がいる、というだけで自然と大丈夫と思えるのだ。


少し間を置いて話を再開する。


「みなさんとぜひ、仲良くしたいと思っています！これから、よろしくお願いします！！」


一歩後ろに下がり、礼をする。


お、終わったー！！


上出来じゃないかな…？


落ち着いて歩かなくてはと思っても、嬉しさで変な歩き方をしている気がする。


自分で言うことではないが、やっぱり私には生徒会は向いていると思う。


それに、成功した時の達成感がたまらなく好きなのだ。


だからこそ、私は生徒会活動を続けていたのかもしれない。


私の自己紹介が終わって、次は三葉さんの番になった。


私は華恋ちゃんの隣に立ち、三葉さんへと視線を向けた。


その時、ふと生徒達の声が気になった。


私と華恋ちゃんの自己紹介の時には聞こえなかったざわつきが見られる。


何を話しているのだろう？と思い、耳をすませた。


私は、聞こえてきた生徒達の声に耳を疑った。
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