ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
美琴ちゃんは何を考えているのだろうか。


私には、とても大丈夫なようには見えない。


すると、美琴ちゃんがステージの真ん中へと移動をし始めた。


そういえば次は美琴ちゃんの自己紹介だ。


生徒達がさっきとは違う騒がしさを見せた。


「待って!あの子…日向美琴ちゃんじゃない?!あの有名な!」


「え、マジ?てか、俺らの会話聞こえてたんじゃ…」


次々に、生徒達はバツが悪そうに黙っていった。


美琴ちゃんが何かを言ったわけでもないのに、すごい影響力だ。


みんな“有名な”美琴ちゃんに嫌われたくないのだろう。


大好きな人に嫌われるのは嫌と言う気持ちが、見て取れる。


こう見ると、有名人の力はすごいなと思った。


いつのまにか美琴ちゃんはステージの真ん中に立っていて、話始めようとしていた。


「初めまして、日向美琴といいます。クラスは芸能科1年B組です。私はこの学園が、全員が楽しく生活できる場所へと変えていきたいと思っています。ですから、先程のような話は控えてほしいです」


最後に礼をして、美琴ちゃんの番は終わった。
< 74 / 333 >

この作品をシェア

pagetop