ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
「助かった、ありがとう」


「いえいえ。タブレット切らしてるんだよね?んじゃ、保健室に行くといいよ、もらえるから。あとは念のため先生に診てもらったほうがいいかもね〜」


話の内容を理解できていないのは、私だけなのだろうか。


先程あんなに体調が悪そうだった美琴ちゃんは、すでにいつも通りに戻っていた。


こんなに短時間で治るなんて、どう考えてもおかしい。


「…皇くんの言う通り保健室に行くわ。夢乃、行こう。あ、皇くんもついてきてくれる?」


皇くんはあからさまに嫌だという表情を見せてから、諦めたようにため息をついて首を横に振る。


「はいはい、行きますよー」


私の頭にはハテナマークばかり浮かぶ。


話の内容が全く分からないんですけどー?!?!
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