ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
***
保健室に行くと、養護教諭の江原先生が美琴ちゃんに念の為とベッドを貸してくれた。
江原先生は黒髪をポニーテールにしていて、とても穏やかで優しい先生。
「日向さん、タブレットは吸血鬼にとってとても大切なものです。切れてしまったらすぐに保健室に来てくださいね?補充しますから」
皇くんの言った通り、保健室に来るとタブレットというものを補充してもらえるみたいだ。
タブレットは、吸血鬼が血を飲んだ時と同じ効果が得られるようなものらしい。
ちなみにこれは皇くん情報。
けれど、美琴ちゃんは人間のはずだ。
そんなもの必要なのだろうか。
「…美琴ちゃんは人間でしょ?そのタブレットとかっていらないんじゃ…」
「……えっと」
美琴ちゃんは、何かを言おうとしてから黙りこんでしまった。
そんな美琴ちゃんをフォローするかのように、皇くんが言う。
「恋星さん、日向さんの校章を見て」
「えっ、あ、うん…」
皇くんに言われて、反射的に彼女の胸元の校章を確認する。
美琴ちゃんの校章は…薔薇だった。
保健室に行くと、養護教諭の江原先生が美琴ちゃんに念の為とベッドを貸してくれた。
江原先生は黒髪をポニーテールにしていて、とても穏やかで優しい先生。
「日向さん、タブレットは吸血鬼にとってとても大切なものです。切れてしまったらすぐに保健室に来てくださいね?補充しますから」
皇くんの言った通り、保健室に来るとタブレットというものを補充してもらえるみたいだ。
タブレットは、吸血鬼が血を飲んだ時と同じ効果が得られるようなものらしい。
ちなみにこれは皇くん情報。
けれど、美琴ちゃんは人間のはずだ。
そんなもの必要なのだろうか。
「…美琴ちゃんは人間でしょ?そのタブレットとかっていらないんじゃ…」
「……えっと」
美琴ちゃんは、何かを言おうとしてから黙りこんでしまった。
そんな美琴ちゃんをフォローするかのように、皇くんが言う。
「恋星さん、日向さんの校章を見て」
「えっ、あ、うん…」
皇くんに言われて、反射的に彼女の胸元の校章を確認する。
美琴ちゃんの校章は…薔薇だった。