ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
「私は、美琴ちゃんのことは大親友だと思ってます。だから、隠されてたのがちょっとショックで…」


ぽつりぽつりと、江原先生に私達のことを話す。


何をするのも一緒だったこと、突然美琴ちゃんが消えてしまったこと、夢色学園に来た理由。


気がついたら、たくさんのことを話していた。


でも、なぜか江原先生には私を安心させてくれる雰囲気がある。


いつのまにか、私は辛さで泣き出していた。


「こんな気持ち、美琴ちゃんにとっては嬉しくないと思います。でもっ…悲しくてっ。辛いことも楽しいことも…全部分かり合える友達だと思ってたんです」


江原先生は私の隣に座り、背中をさすってくれる。


その手はとても優しいものだった。


「…そうね、辛いのは分かるわ。だからこそ、あなたは日向さんと話し合わなければなんじゃない?」


「えっ?」


こんなことを言われるとは思わなかった。


「ね?2人は親友なんでしょう?」


江原先生は相談にのるのが、とても上手だった。


いろいろと先生の言葉を聞いて、もう一度美琴ちゃんと話してみようと私は決意した。


美琴ちゃんの答えがどんなものだったとしても、受け入れようと。
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