【プロット】嘘の仮面を剥がしてみせて

①主要キャラクターの説明

若月葵　わかつきあおい　
主人公 25歳　
幼い頃に両親が事故で亡くなり、祖父母に引き取られて育つ。
大学在学中に祖父母が相次いで亡くなったことで、二人の弟妹を育てるために中退して、家政婦として働いて家計を支えている。
弟・妹とは仲良し。
真面目で勤務態度が良いため、登録先の会社でも重宝されている。
節約のためいつも地味な格好をして、メガネをかけている。
弟妹の前以外では、あまり喜怒哀楽を見せないし、特に人前では泣けない。
祖父母の遺してくれた家（平屋）で暮らしている。

白城昴　しらきすばる
演出家 29歳
大学時代から劇団で演出家として活動していて、卒業後も細々と続けていたが、ある時大手会社のプロデューサーの目に止まる。
大きな舞台の演出に抜擢され大成功を収め、それ以来次代を担う演出家として注目されている。
古典作品を斬新なアイディアで上演することが多く、映像をつかったり特殊効果を入れたりといったセンスが評価されている。
ただ興味のないことには冷たく、人付き合いも良くない。必要以外に喋らないので、ぶっきらぼうで怖く見える。
過去のトラウマにより女嫌いで、恋愛には一切興味がない。
初めて映画監督を務めることになり、それが苦手な恋愛映画なので、どうしたら良いか誰にも言えず悩んでいる。

木之下祐久　きのしたゆきひさ
白城のマネージャー　35歳
会社の社長に「映画のクランクインまでに白城の恋愛経験の無さをなんとかしろ」と無茶振りされ、頭を抱えている。
冷静沈着で大人。白城のことをいつも考え、寄り添う最大の味方。

朝野友香　あさのともか
白城の元カノ　28歳
白城と同じバイト先で、20代前半のころに付き合っていた。
「白城と付き合っていても面白くない」という理由で別れる。
本当は、大学卒業後も演劇活動をしている白城に不安を覚え、別れる理由を探しながら浮気をしていた。
ただ白城が有名になって、昔付き合っていたことをまわりに吹聴している。
白城の「恋愛にはあまり興味がない」というインタビューを見て、あわよくばヨリを戻そうと会いに来る。

田中千裕　たなかちひろ
葵の後輩　22歳
葵と同じ会社に入社した男の子。
すらりと背の高いイケメン。素直で教えたことをきちんと守る良い子。
田舎から出てきたばかりなので、葵は色々と気にかけている。
葵の仕事ぶりと、優しいところに惹かれる。

若月皐　わかつきさつき
葵の弟。22歳　大学四年
就活を頑張っている。「絶対いい会社に入って、これからは姉ちゃんに恩返しする。苦労かけた分、好きなことをしてほしい」と思っている。

若月翠　わかつきみどり
葵の妹。18歳。高校三年
葵と皐にバイトをしなくてもいいと言われていて、家事全般を積極的にこなすしっかり者。
姉兄に迷惑をかけて大学に進んでいいのか迷っている。