人気バンドの紅一点?!~天然美女は溺愛される~
「お待たせ!今日は自信作だぞ~!」
ユキがたくさん料理を持ってくる。
色んなバリエーションがあって何回パーティーしても飽きないんだよな。
だからちょっとパーティーしすぎちゃったり。
誕生日、ハロウィン、クリスマス、そして曲のリリース記念日など。
活動が増えていくにつれ、パーティーも増えて、その分お金は減っていく。
考えていかないとなぁ・・・。
「じゃあ、これまでの順調な駆け出しとみんなの努力を祝して!」
「「「「かんぱーい!」」」」
ユキの声で、みんなとグラスをぶつける。
もちろん、ノンアルコールカクテルだ。
みんな、ビールとかワインよりもカクテルを好むんだよね。
「あ・・・そうだ。みんなに話さなきゃいけないコトがあって」
「ん?どうしたの?」
ユキが真剣な顔で話を切り出し、みんながユキに体を向ける。
「私・・・大学中退しようと思ってるの」
「え・・・え?中退?なんで?」
「これからの活動増えてくことを考えると・・・って言いたいけど、仕事が多くなると大学にも行けないし、単位のこともあって来年くらいから進級できなくなるかもって。留年なんて親に迷惑かけたくないし、中途半端な気持ちで続けるのは、大学にもARTEMISにも失礼だと思うから」
「・・・そっ、か」
「・・んじゃ、俺も大学辞める!」
「えっ・・・いや、ネイ・・・!」
ユキに合わせるように言うと、慌てて声を掛けられる。
「進級がギリギリだったのは一緒だしさ、卒業はマジで無理だと思ってんの。それに・・・俺は、大学よりもずっとARTEMISが大切で、優先したいから」
「ネイ・・・、僕も・・・辞めようかな」
「こ、コウまでっ・・・。そんな、私に合わせなくてもいいんだよ・・・?それに、ご両親も・・・」
「2人がそんな真剣にARTEMISに向き合ってくれてるんだし、僕もここが分岐点かな」
「俺も。ARTEMIS一筋で生きてきたい・・・ずっと、ARTEMISとしての音楽をして過ごしたい」
セイもそう言って、その場が少しの間無言になった。
「・・・ねぇユキ?」
未だ悩んでいるようなユキの顔を覗き込みながら声を掛ける。
「俺ら、ずっと一緒だって誓っただろ?」
「え・・・うん、誓った、ね・・・」
戸惑いながらユキが頷く。
俺の意図を察したのか、コウとセイは俺を応援するように、期待のこもった瞳を向けてきた。
ユキがたくさん料理を持ってくる。
色んなバリエーションがあって何回パーティーしても飽きないんだよな。
だからちょっとパーティーしすぎちゃったり。
誕生日、ハロウィン、クリスマス、そして曲のリリース記念日など。
活動が増えていくにつれ、パーティーも増えて、その分お金は減っていく。
考えていかないとなぁ・・・。
「じゃあ、これまでの順調な駆け出しとみんなの努力を祝して!」
「「「「かんぱーい!」」」」
ユキの声で、みんなとグラスをぶつける。
もちろん、ノンアルコールカクテルだ。
みんな、ビールとかワインよりもカクテルを好むんだよね。
「あ・・・そうだ。みんなに話さなきゃいけないコトがあって」
「ん?どうしたの?」
ユキが真剣な顔で話を切り出し、みんながユキに体を向ける。
「私・・・大学中退しようと思ってるの」
「え・・・え?中退?なんで?」
「これからの活動増えてくことを考えると・・・って言いたいけど、仕事が多くなると大学にも行けないし、単位のこともあって来年くらいから進級できなくなるかもって。留年なんて親に迷惑かけたくないし、中途半端な気持ちで続けるのは、大学にもARTEMISにも失礼だと思うから」
「・・・そっ、か」
「・・んじゃ、俺も大学辞める!」
「えっ・・・いや、ネイ・・・!」
ユキに合わせるように言うと、慌てて声を掛けられる。
「進級がギリギリだったのは一緒だしさ、卒業はマジで無理だと思ってんの。それに・・・俺は、大学よりもずっとARTEMISが大切で、優先したいから」
「ネイ・・・、僕も・・・辞めようかな」
「こ、コウまでっ・・・。そんな、私に合わせなくてもいいんだよ・・・?それに、ご両親も・・・」
「2人がそんな真剣にARTEMISに向き合ってくれてるんだし、僕もここが分岐点かな」
「俺も。ARTEMIS一筋で生きてきたい・・・ずっと、ARTEMISとしての音楽をして過ごしたい」
セイもそう言って、その場が少しの間無言になった。
「・・・ねぇユキ?」
未だ悩んでいるようなユキの顔を覗き込みながら声を掛ける。
「俺ら、ずっと一緒だって誓っただろ?」
「え・・・うん、誓った、ね・・・」
戸惑いながらユキが頷く。
俺の意図を察したのか、コウとセイは俺を応援するように、期待のこもった瞳を向けてきた。