きみと私の恋のみち〜想いを伝えたい〜
そのあと、花道さんや夕暮さんがなぐさめていたけれどみんなは冷めた目で見つめていた。状況を詳しく知らない人でも、香波さんが悪いことは明々白々だった。
私は授業が終わって昼休みになって、ドキドキしながら月音くんのもとへ駆け寄った。
「あのさ、さっきはありがとう。」香波さんたちの目につかないように小さめの声で感謝を伝える。「ああ、うん。こっちこそ、ありがとう。」「え・・・・なんで?私なにかやったっけ。」「違う。休み時間の時にさ、つぶやき、聞いちゃってさ。それを見て気が付いたんだ。俺って逃げてるだけだなって。衣川は嫌なことでも頑張って乗り切っているけれど俺は逃げてるだけって気が付いたから、だから声あげれたんだよ。羽音愛のおかげだよ。」
なっ、名前呼び?私はすっかり赤くなってしまった。「な・・・あっ・・・・へ・・・今、私のこと、名前で呼んだよね・・・?」「っ・・・・ごめん、つい。ほかの友達だと名前で呼んだりするからさ。」
ちょっと笑う姿は息をのむほどれいな顔立ちだ。ぱっちりとしたふたえのまぶたと光を帯びて輝くひとみが暗めの色の前髪の隙間からちらりと見える。
「月音くん、私さはっきり言うけれど男子って苦手なんだよね。だけど・・・月音くんは違うなって今日思えた。女子に囲まれている時とは違う感じがして・・・・なんだか、すごく、その・・・・かっこよかったなって。べっ、別に月音くんが恋愛的に好きって言ってるわけじゃないんだよ?あ、その、月音くんのことが嫌いってわけじゃなくて、ほら、香波さんから奪おうとか、嫌がらせしようとか思われたらダメかなって思ってフォローしてるだけだよ。感謝を伝えているだけだから!」
必死で心で思ったことを伝えたら、なぜかくすりと笑われた。
「衣川って一生懸命だな。嫌なことでも立ち向かえるし。俺すごいなっておもったよ。あっ、そういえば俺、先生に手伝い頼まれてた!やば、じゃ!」そう言って颯爽と走り去ってしまった。
私は授業が終わって昼休みになって、ドキドキしながら月音くんのもとへ駆け寄った。
「あのさ、さっきはありがとう。」香波さんたちの目につかないように小さめの声で感謝を伝える。「ああ、うん。こっちこそ、ありがとう。」「え・・・・なんで?私なにかやったっけ。」「違う。休み時間の時にさ、つぶやき、聞いちゃってさ。それを見て気が付いたんだ。俺って逃げてるだけだなって。衣川は嫌なことでも頑張って乗り切っているけれど俺は逃げてるだけって気が付いたから、だから声あげれたんだよ。羽音愛のおかげだよ。」
なっ、名前呼び?私はすっかり赤くなってしまった。「な・・・あっ・・・・へ・・・今、私のこと、名前で呼んだよね・・・?」「っ・・・・ごめん、つい。ほかの友達だと名前で呼んだりするからさ。」
ちょっと笑う姿は息をのむほどれいな顔立ちだ。ぱっちりとしたふたえのまぶたと光を帯びて輝くひとみが暗めの色の前髪の隙間からちらりと見える。
「月音くん、私さはっきり言うけれど男子って苦手なんだよね。だけど・・・月音くんは違うなって今日思えた。女子に囲まれている時とは違う感じがして・・・・なんだか、すごく、その・・・・かっこよかったなって。べっ、別に月音くんが恋愛的に好きって言ってるわけじゃないんだよ?あ、その、月音くんのことが嫌いってわけじゃなくて、ほら、香波さんから奪おうとか、嫌がらせしようとか思われたらダメかなって思ってフォローしてるだけだよ。感謝を伝えているだけだから!」
必死で心で思ったことを伝えたら、なぜかくすりと笑われた。
「衣川って一生懸命だな。嫌なことでも立ち向かえるし。俺すごいなっておもったよ。あっ、そういえば俺、先生に手伝い頼まれてた!やば、じゃ!」そう言って颯爽と走り去ってしまった。