学校の人気者は私だけを離してくれない
その日初めて知った。
普段は無愛想で冷たい冬人くんが、
本当に大切な人のためなら誰よりも本気で怒ることを。
そして放課後。
誰もいない教室。
「ごめん。」
冬人くんが言った。
「俺も少し疑った。」
「……。」
「でも信じるべきだった。」
私は涙をこらえながら笑った。
すると冬人くんはそっと私を抱き寄せる。
「もう泣くな。」
「うん。」
「お前が好きなのは俺だけだろ。」
「当たり前じゃん。」
「ならいい。」
耳まで真っ赤なくせに。
その腕だけは絶対に離してくれなかった。
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