The previous night of the world revolution5~R.D.~
国が、国民が疲弊しているところに、宗教が入り込んできた。
乾いた人々の心には、砂漠にもたらされた雨のごとく染み渡っていく。
溺れているところに投げられた、一本のロープのようなもの。
そのロープを無理矢理断ち切れば、どうなるか。
言わずとも分かろう。
「過去に前例がなかっただけに、この事態にどう手を出したら良いのか、誰も分からないんですよ」
「…」
このまま国民感情に任せて、新興宗教を公然と認めて良いのか。
それとも彼らを粛清し、国家としての威厳を保つべきなのか。
何処まで譲歩すれば良いのか。何処で妥協すれば良いのか。
「…俺がまだ帝国騎士団にいたとしたら、多分、俺も判断に困ってたと思います」
「…お前でもか」
「えぇ」
宗教というものは、恐ろしい。
人々の心を鷲掴みにして離さない。
例えるなら、俺がルルシーに執着しているのと同じだ。
ルルシーを愛している。ルルシーを信じている。ルルシーは俺の救い主。
ルルシーの為なら、命を捨てても構わない。
ルルシーの為なら、何を敵に回しても構わない。
ルルシーを守る為なら、何でもする。
いつもいかなるときでも、ルルシーが俺の心の中に、魂の中に刻み込まれている。
「ルルシー」の部分を神と置き換えてみろ。彼らはそういう気持ちなのだ。
あら、なんて分かりやすい。
そんな狂った妄執的な人間達を、どうやって扱えば良いのか。
「歴史の中で人間達は何度も争い、戦争を起こしてますが、その根源にあるのは、宗教対立であることがままあります」
「…そうだな」
歴史書を紐解いてみれば良い。
信じる宗教を異にする者同士の争いなんて、掃いて捨てるほどある。
信じてない者は、そんなことで争うなんて馬鹿馬鹿しいと思うだろう。
でも、決して馬鹿馬鹿しい問題ではないのだ。
信じる者にとって、神とは、神の教えとは、自分の生きる世界そのもの。
彼らは自分の存在意義の為に戦っている。
信仰は、それだけの力を秘めている。
決して、馬鹿にしてはいけないものなのだ。
乾いた人々の心には、砂漠にもたらされた雨のごとく染み渡っていく。
溺れているところに投げられた、一本のロープのようなもの。
そのロープを無理矢理断ち切れば、どうなるか。
言わずとも分かろう。
「過去に前例がなかっただけに、この事態にどう手を出したら良いのか、誰も分からないんですよ」
「…」
このまま国民感情に任せて、新興宗教を公然と認めて良いのか。
それとも彼らを粛清し、国家としての威厳を保つべきなのか。
何処まで譲歩すれば良いのか。何処で妥協すれば良いのか。
「…俺がまだ帝国騎士団にいたとしたら、多分、俺も判断に困ってたと思います」
「…お前でもか」
「えぇ」
宗教というものは、恐ろしい。
人々の心を鷲掴みにして離さない。
例えるなら、俺がルルシーに執着しているのと同じだ。
ルルシーを愛している。ルルシーを信じている。ルルシーは俺の救い主。
ルルシーの為なら、命を捨てても構わない。
ルルシーの為なら、何を敵に回しても構わない。
ルルシーを守る為なら、何でもする。
いつもいかなるときでも、ルルシーが俺の心の中に、魂の中に刻み込まれている。
「ルルシー」の部分を神と置き換えてみろ。彼らはそういう気持ちなのだ。
あら、なんて分かりやすい。
そんな狂った妄執的な人間達を、どうやって扱えば良いのか。
「歴史の中で人間達は何度も争い、戦争を起こしてますが、その根源にあるのは、宗教対立であることがままあります」
「…そうだな」
歴史書を紐解いてみれば良い。
信じる宗教を異にする者同士の争いなんて、掃いて捨てるほどある。
信じてない者は、そんなことで争うなんて馬鹿馬鹿しいと思うだろう。
でも、決して馬鹿馬鹿しい問題ではないのだ。
信じる者にとって、神とは、神の教えとは、自分の生きる世界そのもの。
彼らは自分の存在意義の為に戦っている。
信仰は、それだけの力を秘めている。
決して、馬鹿にしてはいけないものなのだ。