エリート脳外科医の長い恋煩い〜クールなドクターは初恋の彼女を溺愛で救いたい〜
「わかればよろしい!というわけで、ちょっと診察してもいい?」とひと通り診察を終えると布団を掛け直してくれた。
「よし、OK。おしまいです。ちなみにこれは医者としての質問じゃないんだけど、香月の事は本当に知らないの?」
「はい、噂でしか...」
「へぇ、珍しいね。けどあいつ心配してたし、君が目覚めた事教えておいていい?」
「はい、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんとお伝え下さい」
「ははっ、そんな硬いやつじゃないって。これから同じ職場だし少しずつわかっていくと思うよ。じゃあゆっくり休んでね」
そう言って結城先生が出て行ってから一人になると、入院という事実がずしんと胸にのしかかった。
翌朝回診に来たのは優しい雰囲気の先生で、診察中何気なくネームプレートを見ると"天宮 健吾"と書いてあり、思わず「あっ」と声が漏れた。
「あの、天宮さんの...」
「はい、妻がお世話になっています」
「いえ!私の方こそいつもお世話になっております!」
「ははっ、妻からよく宮野さんの話を聞いています。仕事が始まる前に顔を出したいと言っていたんですがいいですか?」
「はい、もちろんです」
その後、始業前に天宮さんが顔を出して下さり、夕方にはおばあちゃんが頼んでいた荷物と私の大好物である卵焼きを置いていってくれた。
二人の優しさに元気が出たけれど、明るい声がなくなりシーンと再び静まり返ると途端に心細くなりぽたっと涙が落ちてくる。久しぶりの入院は自分が思っている以上に不安で心が張り詰めていたのかもしれない。
気分を変える為にも涙を拭って荷物から小説を出し読み始めると、ドアをノックする音が響いた。
「よし、OK。おしまいです。ちなみにこれは医者としての質問じゃないんだけど、香月の事は本当に知らないの?」
「はい、噂でしか...」
「へぇ、珍しいね。けどあいつ心配してたし、君が目覚めた事教えておいていい?」
「はい、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんとお伝え下さい」
「ははっ、そんな硬いやつじゃないって。これから同じ職場だし少しずつわかっていくと思うよ。じゃあゆっくり休んでね」
そう言って結城先生が出て行ってから一人になると、入院という事実がずしんと胸にのしかかった。
翌朝回診に来たのは優しい雰囲気の先生で、診察中何気なくネームプレートを見ると"天宮 健吾"と書いてあり、思わず「あっ」と声が漏れた。
「あの、天宮さんの...」
「はい、妻がお世話になっています」
「いえ!私の方こそいつもお世話になっております!」
「ははっ、妻からよく宮野さんの話を聞いています。仕事が始まる前に顔を出したいと言っていたんですがいいですか?」
「はい、もちろんです」
その後、始業前に天宮さんが顔を出して下さり、夕方にはおばあちゃんが頼んでいた荷物と私の大好物である卵焼きを置いていってくれた。
二人の優しさに元気が出たけれど、明るい声がなくなりシーンと再び静まり返ると途端に心細くなりぽたっと涙が落ちてくる。久しぶりの入院は自分が思っている以上に不安で心が張り詰めていたのかもしれない。
気分を変える為にも涙を拭って荷物から小説を出し読み始めると、ドアをノックする音が響いた。