素直と天然と少しの頑固を加えて
それからはなるべく男友達とは遊びに行かないようにした。特に高木君以外の二人だけでは。

まだ学生だけど、高木君はほかの大学生とは違う。
就職と言う、遊びじゃ無い将来の話が出来る。
私自身が大人になれる。

久しぶりに高木君と出掛けた日。
クリスマスも近く、街もイルミネーションで華やいでいた。
いつになく真剣に｢今年のクリスマスだけでなく、これからもずっと一緒にクリスマスを過ごしたい。付き合ってもらえる？｣
私も今年のクリスマスの予定は無い。
これからだって、どうなるかなんか判らない。
｢もちろん、良いですよ｣
ちょっと不思議な顔をしたような気がしたけど、｢これからは名前で呼んでも良いかな｣
なんか恥ずかしい。でも、ちょっと嬉しい。
｢はい、ぜんぜん大丈夫｣
なんか返事を間違えたような。
高木君、改め克君が吹き出した。
｢紗依｣
なんか抱きしめられてるような、笑いながらハグされた。
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