きみは、俺のただひとり ~神様からのギフト~
「クラークと別れたって聞いた時は、リデルが欠席しても仕方ないな、と思ってたの。
 だけどよくよく考えたら、何であんな奴等のために、リデルが遠慮しなくちゃいけないの?
 今年はレジーナもキャロルも結婚するんだよ?
 それも全部欠席するの?
 何であんな奴等のために、リデルの交友関係が狭まれなくちゃいけないの?」

 
 クラークとシーナのふたりを『あんな奴等』と繰り返して言ってくれるシェリーを、リデルは驚きの目で見つめた。
 彼女からは他人の悪口など聞いたことがなく、いつもにこにこと笑っている穏やかな女の子だと思っていたから、こんな風にリデルの為にクラーク達を悪し様に言ってくれたのが意外だったのだ。


「あの、落ち着いたら、お祝いの席には参加しようとは思っていたけど……」

「……わたしの結婚式だけ出ないつもりだったの?
 それは許せないわ」

「ご、ごめんなさい」

 
 それは本当に申し訳ない事で、リデルは謝った。
 半年以上先だと聞いているレジーナとキャロルの結婚式には招待されたら、出席するつもりだった。
 レジーナもキャロルも、ふたりの結婚相手もボランティア部員だったので、結婚式にはクラークも顔を出すだろうが、その頃なら会っても平気になっているはずだ、と思った。


「なんて、ね。
 許せないなんて偉そうに言って、こちらこそごめんね。
 リデルに来て貰いたいのは、こちらの都合もあるのに」


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